キッチンに集う家

Design SkillsInterior/ Furniture / Lighting
LocationIBARAKI
Floor area164.99㎡
Completion2019

Architectural Design Wise Design

ご夫婦と娘さん3人のご家族が、ご実家を建替えお父様との二世帯住居のご計画。
太平洋を臨む町から程近く、田園風景の広がる敷地に平屋のプランです。

デザインへの造詣がある施主様からキッチンが暮らしの中心となるプランのご要望をいただきました。建築家に設計を依頼し、協働でインテリアデザインに携わりました。建築施工は畳職人だったお父様が懇意にしていた工務店へのご依頼です。

施主様・建築家・インテリアデザイナー・工務店の協働チームですすめる家づくり。それぞれの役割も広くなり、こだわりも重なり合います。大変さを感じながらも建築の面白さを実感できる家づくりのひとつの選択肢です。

料理好きなご主人と奥様がショールームを巡り、まず選ばれたTOYO KITCHEN。このキッチン以外には考えられないと、熱い思いでご相談を頂きました。

選ばれたINO PLUG-INは、シンクを立体的に活用でき調理が可能なので加熱機器との距離はコンパクトです。が、さらに盛り付け、配膳、ダイニングにもなるサービングエレメントが繋がりその幅は4,090mm!さすがトーヨーキッチンが現代のライフスタイルに提議したエポックメイキングなキッチンです。

設計を依頼したWise Designの井上さんにこのキッチンの見え方、動線、ボリューム感も熟考したプランをご提案いただきました。井上さんは以前から信頼のおける仕事仲間。お客様へとても親身なご対応され、楽しいアイデアも豊富です。ご自身のモデルハウスでお打合せを進めて頂きましたので、現実感もある素敵な雰囲気のなかお客様のイメージも膨らみます。

平屋の天井裏を活かした勾配が気持ちよく広がるLDK空間。キッチンの収納はトーヨーキッチンがシンプルに映えるように収納や冷蔵庫がクローズできて、なおかつ開けたままで日常の使いが良いように引違い戸としました。この3Dパースでは艶のあるメラミン材を扉面材で考えていましたが、最終的には天然石を薄いシートにしたスライスストーンを貼って製作しています。天然石の硬質な輝きがキッチンのブラックステンレス扉の素材感とマッチした仕上りに。

イタリア料理が得意なご主人のイメージから選定したキッチンの床タイルは計らずも‟ビストロイタリア”という名称もイメージにぴったり。ボーダーと六角形を組み合わせたデザインを楽しめます。朝日ウッドテックのサペリの床材は縞模様が柔らかな赤みをつくり、イタリアンモダンが表現される仕上りに。

4月吉日、無事に上棟のお知らせ。遠方なので参加出来ませんでしたが、施主様から送っていただいた棟上げの写真は今までに見たことのないアングルでとても新鮮でした。紅白で飾られ、ぽってりとしたお餅を乗せられた柱が誇らしげで、やはり上棟式は特別なおめでたさを感じますね。

この日水戸の最低気温は3.2度、小雨降る中のたいへんな作業で職人さんには頭が下がります。きっと施主様にとっては本日何度目かの、『雨降って地固まる』をお伝えしました。

建築現場で大工さん・設備業者・電気工事・タイル職人さんとの打合せ日。工務店の市毛住建は、地域で長く伝統的な日本家屋からハウスメーカーの施工まで請負っています。机上での打合せでは見えなかった部分も現場で調整、叶えたいイメージの納まりや部材の相談をします。家づくりに関わる多くの業者を束ね、大らかで頼りになる対応は確かな実績と地域性によるものでしょう。施主様のお父様も畳職人時代からのお付き合いなので、お任せした和室の仕上りが心待ちになります。